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「記念貨」と「流通貨」の違いとは?

2021年06月03日
 

目次

記念貨 (Commemorative Coins)

今回は「記念貨」と「流通貨」、それぞれの役割について、また大抵のコインに刻まれている「年銘」(「年号」とも言います)を取り上げます。

「記念貨」は、特別な機会を記念する貨幣です。貨幣誕生とほぼ同じくらい古くからあります。記念貨の盛期はルネサンスとバロック期で、人物の生没、戦争と平和、結婚と悪疫、その他もろもろのテーマが記念貨の発行を盛んにしました。ローマ教皇たちは一連のスクーディ(SCUDI)金貨を発行して、ローマのサンピエトロ大聖堂の建築を祝いました。(部分的にはその資金調達の役目を果たし、プロテスタントの教会でもこれに劣らす、宗教革命100周年を祝いました。)

スクーディ(SCUDI)…楯の意のイタリア語で、イタリアの町や公園で鋳造された金・銀貨のこと。教皇領では 16世紀半ば以降、一連のスクーディ貨が250年以上も造られました。

今日における記念貨はさらにテーマが広がり、オリンピック競技大会や、ワールドカップサッカーなど の世界的なイベントにおいて発行され、多くのコイン愛好家やそれ以外の人々から受け入れられています。

流通貨(Currency)

ラテン語のcurrentia(小川)が語源で、流れるものを意味します。原始会社では家畜からビーズにいたるまで、ほぼ何でもお金として通用しました。現代会社でも貨幣、紙幣など現金と呼ばれるものから、小切手、さらにクレジットカード、電子マネーまで、広く流通するお金を意味します。

年銘(Dates)

貨幣が発行された年を「西暦」や、そのほかの様々な歴法で記したものをいいます。例えば上図のコインは、発行された年である「2021」と、発見者「MARY ANNING」と化石の発見年「1828」が刻まれています。

日本で貨幣に年銘を刻むようになったのは明治3年からで、旧金・銀貨の明治3年銘(1870年)が最初です。

日本の貨幣歴史

日本の貨幣の歴史は、次の5つに分類できます。

 

①皇朝銭時代・・・和銅元年(708)~天徳2年(958

②渡来銭時代・・・天徳2年(958)~慶長6年(1601

③徳川幣制時代・・・慶長6年(1601)~明治3年(1870

④近代貨幣時代・・・明治3年(1870)~昭和23年(1948

⑤現代貨幣時代・・・昭和23年(1948)以降

※()内は、西暦を表しています。

※旧金・金貨、明治3年銘は、④近代貨幣時代に該当します。

※明治3年試銭貨セット写真は英国王立造幣局博物館の許可を得て使用しています。 Japanese pattern coin photo used with permission of The Royal Mint Museum.

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yama
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