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第二回『極東の大型銀貨』著者:岡政道
今回は『極東の大型銀貨』をご紹介したいと思います。
著者は岡政道。弊社の創設者です。昭和30年代に泰星交易という天然ゴム輸入商社を設立し、趣味であったコイン収集が高じて、泰星コインの前身である泰星スタンプ・コイン時代にコインの販売をはじめました。73歳でなくなるまでその生涯をコインの収集と研究に費やしました。世界のコイン業界で「ニッポンといえばオカ」ともいわれた偉大な人物です。
出版した昭和41年当時、弊社でも販売していたのでお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。約2300ページもあるKrause&mishelerの電話帳がなかった当時はアジアの大型銀貨を調べるときにもっとも分かりやすいカタログとして愛用されました。アジアでは「オカ・カタログ」として馴染みのあるカタログです。
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で、中身はというと、19世紀後半から20世紀初めに極東、つまりアジアに流通した主な大型銀貨を掲載しています。実にシンプルなカタログで、写真(実寸)、重量、品位、直径、そして普通、美品、未使用の価格が載っています。掲載国はアメリカ・イギリス・メキシコを含む全18カ国です。極東なのになぜアメリカやイギリス?と思うかもしれませんが19世紀後半から20世紀初めの大型銀貨は貿易銀として利用されたので、アジアの主要な貿易相手だったアメリカやイギリスの大型銀貨はアジアでかなり流通していました。
その、アメリカのページを見てみるとアメリカ貿易銀が掲載されています。アメリカ貿易銀は1873年から1878年までフィラデルフィアミント、カーソンシティミント、サンフランシスコミントの三つの造幣局で鋳造されました。

フィラデルフィアはミントマークなし、カーソンシティミントはCC、サンフランシスコはSのミントマークが刻印されています。私も今読みながら勉強しています(笑)。また、イギリスはイギリス貿易銀が掲載されています。イギリス貿易銀はボンベイ、カルカッタ、ロンドン造幣局で鋳造された3種類があります。ロンドン鋳は鉾先に文字がなく、ボンベイは鉾先にBがあります。また、カルカッタは鉾先に文字がなく女神と楯の間にCがあるなど、見分け方が詳しく説明されています。拡大図もありかなり分かりやすいです。

中国は他のどの国よりも数が多く100種類近くもあります。中でも面白いと興味を持った銀貨があります。それは孫逸仙のコインでアルファベットのエラーコインです。

正しくはBIRTHなのにTがさかさまになっていたり、BIRTHがRIBITH(BとRが逆)となっていたりちょっと考えられないようなエラーコインがあることにびっくりしました。なぜこのような間違いをしてしまったのか分かりませんが収集家にとっては貴重なコインかも知れませんね。私も勉強の為に今度の催事のときに探してみようかとおもいます。宝探しのようで楽しいかもしれませんし。
大型銀貨の魅力はなんといっても大きくて見ごたえがあるところですよね。この「極東の大型銀貨」に掲載されているような古い大型銀貨だとさらに歴史の重みを感じます。新しい銀貨にはない独特のおもしろさがあります。弊社でも「大型銀貨コレクション」という世界の代表的な大型銀貨をセットにした商品があります。もし、大型銀貨に興味がある方にはぜひお薦めいたします。
今回ご紹介した『極東の大型銀貨』は大型銀貨にはあまり詳しくない方にとっても分かり易いカタログなので、これから大型銀貨の収集を考えている方にはぜひ一度ご覧頂きたいと思います。私もこの本を片手に大型銀貨マスターになれる日を目指して勉強していきたいと思います!
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