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これからコイン収集をはじめようとお考えの方や、ちょっと行き詰まってしまった方へ。



第二章 購入したコインを確認しよう!


 
        

購入したコインをチェック!

コインはちょっとしたことでキズがつきやすいデリケートなものです。

店頭で購入したものは、実物を確認しているので心配ありませんが、とくに通販で購入したものについては、商品が届いた時に必ず確認することをおすすめします。

今回は、自分自身できちんと確認するために必要な、「コインの状態」についての基礎的なことについてご紹介しましょう。
すでにご存知の方も、おさらいの意味で確認してみてください。

コインの仕上がり|コインの仕上がりと状態知ってると便利!



コインの仕上がり


コインの仕上がりにはいくつかの種類があり、それぞれに違った持ち味を楽しむことができます。


コインの仕上がり

よく見かける【プルーフ】【未使用】【ピエフォープルーフ】とはコインの仕上がりを意味しています。

【プルーフ】


コインの表面が鏡面になっている特別な製造仕上のコインです。
鏡面部分は覗き込むと自身が移りこむほどクリアです。


【未使用】
通常の仕上がりで造幣局が発行したままの状態のコインです。
製造時や運搬時にできたスリキズや当たりキズなどがみられる場合もあります。


【ピエフォープルーフ】(左:通常未使用 右:ピエフォープルーフ)
通常の記念貨の重量と厚さが2倍以上あり、プルーフ仕上げになっているコインです。



コインの状態


コインの価値は保存状態によって左右されます。この状態を現すものさしとして、「状態評価」または「グレード評価」といわれるものがあります。

コインを購入する際には、仕上がりはもちろん、この「状態」についても確認することをおすすめします。

・完未=完全未使用(BU=Brilliant Uncirculated)
基本的には表面の輝きが製造時の状態を保っており、磨耗、スリキズ、あたりキズなど全くありません。
 
・未使用(UNC=Uncirculated)
表面の輝きは製造時の状態を保っており磨耗はありませんが、製造時や運搬時にできたスリキズや当たりキズがわずかにあります。
 
・極美品(EF=Extremely Fine)
全体としては未使用の状態に近く、表面に製造時の輝きを残しています。
ごく僅かな磨耗がみられ、肉眼で認められるスリキズや当たりキズがわずかにあります。
 
・美品(VF=Very Fine)
流通時の磨耗、スリキズ、当たりキズ、汚れ、変色が認められます。
未使用の輝きを一部に残すものから、図案の一部が磨耗により見えないものまでを含みます。1900年以前のコインは、このグレードのものが最も多いです。
 
・並品(FINE)
全体的に磨耗が進み、高い部分に描かれている図案の多くが消えています。
キズが多く、汚れ、変色も全体にみられます。

 

<知ってると便利!1>造幣局によって仕上がりが違うことがある?

造幣局やそのときの製造状態により、プルーフや未使用の仕上がりが若干異なることがあります。

一例をご紹介します。(すべてがこのように違っているわけではありません)

●中国造幣局 【未使用】

●オーストラリア 【未使用】


中国のコインは鏡面の状態で、プルーフ程鮮明ではありませんがカメラが写りこんでいます。
オーストラリアのコインはザラザラとした感じの表面でカメラも影のみ写こみます。
どちらも未使用ですが鋳造方法が違うために未使用といっても全く違った仕上がりです。

※上記二点の商品は参考商品です。



<知ってると便利!2>パッケージは多種類

コインを保護するケースやパッケージは、商品によって違います。
シリーズもののコインでも、いつもおなじパッケージとは限りません。
また、もともとケースや保証書がないものもありますので、購入の際によく確認しましょう。

 

ブリスターパック
(コインの部分がプラスチックでカバーされている。ケースは紙製が多い)
オリジナリティ溢れるブリスターパックにはカラフルで様々な仕様になっています。

 



<知ってると便利!3>細かいキズ


古銭は新品とは異なり細かいキズがよくみうけられますが、これはコインとコインがぶつかったときや、磨いたときにできるものです。
磨いたことによりできた傷は、一般的には「ヘアライン」と呼ばれます。(髪の毛のようなきめ細かい線状のキズができることから)

コインのキズは、一般的にはコインの価値を下げてしまいます。
保存している状態によりコインの状態も変わってくるので保存には十分気を使いましょう。


<知ってると便利!4>変色・シミ


キズの他にコインの状態を左右するのが「変色」や「シミ」です。

19世紀の銀貨等の中には、自然なトーンがかかった美しい玉虫色の変色をしているものがあります。
このように、保存の状態がよいなかで自然に変色したものは、「変色」によってコインの価値を下げることはありません。むしろ、自然の変色状態を好んで収集するコレクターの方もたくさんいらっしゃいます。

しかし指紋をはじめとする汚れが不着すると、時間の経過とともにコインの表面に「シミ」として浮かび上がります。
このようなシミがついてしまうと、コインの価値は下がってしまいますので、コインの取り扱いには十分に気をつけましょう。

 

 

コインを持つときはエッジ(ふち)を持つ


<知ってると便利!5>偽造コインに注意しよう!



コインの偽造品は市場価格が値上がりしてくるとたいてい出回るようになりますが、古い年代のものばかりでなく、近代コインについてもしばしば確認されています。

日本における偽造は、大判や小判などの古金銀が中心でですが、外国のコインにおいても古代ギリシアやローマのものをはじめ、使用された金属の地金と価値の差が大きいものは、偽造品が確認されています。

大判・小判の偽造品は、長年の収集家でも判別できないほど、精巧に再現しているものが多いようです。

購入においては信頼できるお店(会社)を選ぶとともに、自分自身の知識を豊富にすることも、コイン収集を楽しむためには大切なことです。


【偽造コインを購入しないポイント】

すべてを見分けることは、よほどの専門家でなければなかなか難しいですが、偽造コインを購入しないポイントを3つご紹介します。


・重量、径などがカタログに掲載されている情報と微妙に違っている

・特年の珍しいコインなのに安価になっているものは、特によく確認する

・刻印が鮮明でない

本物は刻印を打って鋳造されることにより鮮明ですが、偽造品は型をとって素材を流し込むなどの方法で創られるため刻印が鮮明でないケースが多いです

※参考:秋田書店 古銭コイン教室 著者:平木 啓一


参考いただけましたか?
コインに関する知識を増やし、ますますコイン収集を楽しんでくださいね。


 

次号は【コインの保存方法】です!
月1回の更新です。次号をお楽しみ!




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