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これからコイン収集をはじめようとお考えの方や、収集の方法にちょっと行き詰まってしまった方へ。

第七章 『コインの図柄の素朴な疑問2』

前回に引き続き今回もアメリカの通常貨の図柄についてご案内します。
アメリカといえば自由の女神ですが、あの大きなニューヨークに聳え立つ自由の女神はフランスからの贈り物というのは
皆さんご存知だと思います。
なんとアメリカ自由の女神コインもフランスの自由の女神コインに影響を受けていました。

自由の女神像について


ニューヨークにある自由の女神像は、1886年にアメリカ合衆国独立100周年を記念して、フランスから贈られた。高さは48.05m、重さは225t。右手にはたいまつを、左手には独立宣言書を持っている。性別は女性で、ブロンズ製。1984年、世界遺産(文化遺産)に登録される。 製作者はフランスのバルトルディ(Frederic-Auguste Bartholdi)。製作にはエッフェル塔で知られるエッフェルが関わった。像はバルトルディの母親をモデルにしたもので、1884年にフランスで完成され、分解して軍用輸送船でアメリカに運ばれた。台座部分はアメリカ国民の献金によって作られたもので、この設計はアメリカのR.M.ハント(Richard Morris Hunt)が行った。

1886年10月28日に除幕式が行われた。当日はあいにくの雨であったが、100万人以上の観衆が集まり、顔にかけられたフランス国旗を製作者のバルトルディが除幕。内部は鉄柱による骨組みに支えられており、以前は螺旋階段によって冠部分の展望台に上がることができたが、2005年1月1日現在、アメリカ同時多発テロ事件の影響を受け、観光客が上がることのできるのは台座頂上部の展望台までである。台座部分はアメリカの移民の歴史の博物館になっており、エマ・ラザラス (Emma Lazarus) の「新大国 (The New Colossus)」という14行詩が刻まれている。

1990年代に、この像は、白人か黒人かとの議論になった。双方に、それらしい理屈があり意見の一致をみることは無さそうであったが、「緑人」ということで議論は終息した。



フランス パリの自由の女神像


セーヌ川のグルネル橋のたもとに位置し、高さは11.5m、重さは14tと、アメリカのものより小さめ。1889年11月5日に除幕式が行われた。同じくバルトルディの設計によるもので、除幕も彼の手によって行われた。

フランスがアメリカに自由の女神像を送ったことの返礼として、パリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して贈ったもの。左腕に抱える独立宣言書には、フランス革命のきっかけとなったバスティーユ牢獄襲撃が起こった1789年7月14日の日付が刻まれている。

 

引用:Wikipedia


自由の女神像デザインについて

【1892年のバーバー通貨】
自由の女神ダイム   (10セント)1892−1916
自由の女神1/4ダイム(25セント)1892−1916
自由の女神1/2ダイム(50セント)1892−1915


造幣局はシカゴのコロンビア博覧会で「コロンブスの米国発見 400周年」を記念するため、アメリカ初の記念コインを発行することを決め、1892年にダイム(10セント)、クォーター(25セント)、1/2ドル(50セント)をデザインし直すことにしました。

 造幣局は、全国の彫刻家、彫金家にオープン・コンペでデザインを募集しました。最終作品には500ドルの賞金が出ることになっていたにもかかわらず、応募数が予想外に集まりませんでした。その理由は、多くのデザイナーが自分のデザインが選ばれるかどうか分からないのに、仕事に取り掛かるのを嫌ったからです。
コンテストは失敗し、最後に当時の造幣局の彫刻部長であったチャールズ・E・バーバーがデザインすることになりました。

当時10セント、25セントと50セントの表側を統一デザインにして25セントと50セントの裏側も統一デザインにするという習慣があったため、新しい表のデザイン1種と新しい裏のデザイン2種を必要としました。

 1892年にバーバーが出したコインは、フランスの自由の女神コインを参考に作られました。しかし、あまり評判が良くありませんでした。
以後あまり蒐集されていません。バーバーはコインに使われるデザインには、何が必要であるかを十分に理解していませんでした。
コインは、メダルと違って一回の打刻しか許されていません。
また、コインが重なっても大丈夫であるためには浮彫部分がフラットになっていなければなりません。バーバーは職人としても技術屋としても有能でしたが、創造的な芸術家ではありませんでした

バーバーがデザインした自由の女神は、頭が重く、ずっしりとしており、同じ頃、フランスで発行された自由の女神を参考にしたふしがあります。一部評論家の間では剣闘士や1ドルの鷲に似ているなどと言われていました。小麦、綿、たばこ、とうもろこしの葉の輪と良く合い、農産物のデザインが主要なテーマになっています。

この1892年のバーバーの一連のコインは発行当時は不人気でしたが、徐々に人気がでました。バーバーのデザインは、磨耗に対して非常に耐久性があります。また、 バーバーの頭文字”B”は、女神の首の根本に沈んで刻まれています。
ミント・マークは下記の場所に印字されています。コインをお持ちの方は確認してみてください。
10セント→裏側の輪の下
25セント、50セント→鷲の尾の下

当時鋳造総数が多かったこと、コレクターに人気が無かった事が重なり「バーバーの1892年の自由の女神」の3種類は安く、しかも容易に入手できました。
未使用貨は長期に渡り買い手が付かなかったため、発行数が少ないものになりました。
しかし現在では反対にこの未使用貨の日附ミント・セットの多くは、何百ドルもの高値で取引されています。

 このシリーズの中で、希少でアメリカ通貨の中で最も貴重なものは、サンフランシスコで鋳造された1894−Sの10セントです。この10セントは、24個しか鋳造されませんでした。造幣局がその帳尻を合わすために打刻したのだと考えられています。そして他の日附のものと一緒に袋に入れられて流通市場に出されてしまったとされています。

その一つの未使用貨だけが流通しており、他のものは、個人又は博物館のコレクションが所蔵し、皆プルーフに近い仕上がりで1個に高額な値がつけられています。

次回のコインワンポイントレッスンは『コインの図柄の素朴な疑問3』 です!




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