この図柄の女性について三つの説が出ています。
・インディアンの姫は、ただ伝統的な女神の頭に初期の多くの銀貨や銅貨に使われたお決まりのフリジアンのカブト(古代ローマ時代に、主人が奴隷を自由にした時与えたカブト)かターバンに代って、インディアンの儀式用の羽根のついた冠をかぶせて、アメリカのタッチを出したという説。
・1セントのデザイナーだったジェームス・ロングエーカーは、かねがね彼のお気に入りのヴァチカン博物館にあるヴィーナス・アクルピー(Venus Acourpi)というギリシャ像をもとにしてそれにアメリカ西部開拓を象徴するインディアンの冠を付け加えたのだという説。
・多くのコレクターが、このインディアンの女性はロングエーカーの娘のサラーで、かの女性がインディアンの冠をかぶっているというものです。
当時、北西部のインディアンの一団がワシントン大統領に会うためにやって来て、その時、造幣局を見学しました。当時5才か6才のサラ・ロングエーカーも造幣局に来ており、酋長の一人が自分がかぶっている羽根のついた冠をサラの頭にかぶせたというものです。やがて、それが1セントのインディアン・ヘッドのデザインとなったという説です。
いろいろな説はありますがコインの中の女性がアメリカコインの中でももっとも魅力的で、人気があるコインの一面を飾っているということです。
| インディアン・ヘッド5セント、バッファローニッケル1913-1938 |
バッファロー(実際はバイソン)ニッケル・シリーズはコレクターにとって理想的な夢のシリーズです。また異なったタイプなどもあり、コレクターは収集に苦労する反面探しがいがあります。このコインのデザインには原始大陸に住んでいたインディアンとバッファローが描かれているので、これがアメリカのコイン史における最初で本当のアメリカのコインと言えるのではないでしょうか
このバッファロー・ニッケルは芸術的コインを生み出すジュームズ・E・フレーザーがデザインしました。彼の独創的な作品が出る以前は、アメリカコインのデザインは自由の女神や紋章の盾と鷲などといった寓話的で象徴的なものが多かったのですが、フレーザーがデザインしたコインは神話を知らなくとも見出すことが出来るデザインでした。
このコインの裏面に描かれているバッファローのモデルになったのは、黒いダイヤと呼ばれる体重1,550ポンドもある17才のバイソン(アメリカ野牛)で、バーナムとベイリーのサーカス団がニューヨーク市の動物園に寄付したものです。その栄光もつかの間、数年後に賭殺されてしまいました。
現在分かっていることは表のインディアンの肖像は異なった部族の3人の
顔を合成したものとされています。
テオドール・ルーズベルト大統領は大変多彩で非常に感受性の強い、美を鑑賞する人でした。その彼がコインデザインに関心を持ち、サン・ゴダン・ダブル・イーグルは大統領の創造的手腕により、金、銀、問わず芸術的なものでした。
ベラ・プラットのエジプトの象形文字形式を掘り込んだ奇妙な金貨も大統領がスポンサーしたものです。
また、もっとも長く人気のあった1909年以来法定通貨として残りコイン収集の原点としていたリンカーン・セントもはやり創造力豊かなルーズベルト大統領により考えられたものでした。
リンカーンの生誕百周年を記念する記念コインを発行する計画が1909年に考えられていたころ大統領はヴィクター・ブレナーという彫刻家のスタジオを訪れた際にブレナーが作っていたリンカーン100周年の為につくっていた壁掛に心打たれた大統領が財務長官にこのデザインを新しい法定通貨として採用すべきだと進信しました。
ひとつひとつ様々な歴史が大変魅力的ですね。もしお手持ちのコインなどで不思議に思った点などございましたらお気軽に掲示板やメールでお問い合わせください!次回もコインの図柄についてご案内していきます。 |
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次回のコインワンポイントレッスンは『コインの図柄の素朴な疑問2』
です!